ビタミンは人間にとって不可欠な五大栄養素の一つ
人間にとって不可欠な五大栄養素は、糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルです。
その中でもビタミンは13種類あり、脂溶性ビタミンがビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKで、水溶性ビタミンがビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンがあります。
ビタミンB6はそのうちの一つです。
水溶性ビタミンは、身体の中に蓄積されることはなく、尿として身体の外へ出て行ってしまうので、過剰症になることはありませんが、毎日の摂取が必要になります。
生理作用は、アミノ酸代謝や神経伝達物質の生成などに関与しています。
ビタミンB6の効果
ビタミンB6活性をもつ化合物として、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンの3つの型があります。
生体内では、これらはリン酸エステル型であるピリドキシンリン酸、ピリドキサールリン酸、ピリドキサミンリン酸として存在します。
効果としては、皮膚の抵抗力を高めたり、神経のはたらきを正常に保つ、タンパク質の代謝(アミノ酸の生成や代謝)などに働きます。また、脂質の代謝をよくして、脂肪肝の予防にも役立ちます。
欠乏すると成長の抑制や、口角炎、皮膚炎などを引き起こします。
ビタミンB6と睡眠の関係
睡眠は、自律神経のバランスで成り立っています。
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類があります。
睡眠時には、体を休めて次の活動に備えるように、副交感神経系の活動が高まる傾向にあります。
この、副交感神経系の神経伝達物質の1つにγ-アミノ酪酸、通称GABA(ギャバ)というアミノ酸がありますが、ビタミンB6は、このGABAの生成を助ける働きがあります。
GABAはイライラを抑え、リラックス効果を高める効果があります。
精神を安定させるために必要な物質と言えます。
このように、神経伝達物質と一緒に、神経伝達物質の生成を促すビタミンB6をとることにより、ぐっすり眠ることに近づけます。