毎日の睡眠時間には個人差がありますが、6時間〜8時間の睡眠をとるひとが7割を占めています。4時間以下、10時間以上眠るという人もそれぞれ100人に1人はいます。アメリカで行われた大希望な調査では、7時間睡眠をとる人がもっとも長命であるとされています。それ以上でもそれ以下でも寿命は短くなると言われています。
ただし、この調査には疑問点が多いです。それは年齢についてです。人は歳をとるほど必要な睡眠時間が減少していきます。よって、調査対象に高齢者が多いグループほど睡眠時間が短くなるのが当然なのですが、この調査では年齢についての考慮がされていません。
偉人の睡眠時間
偉人の睡眠時間をみてみると、エジソンやナポレオンは短時間睡眠者として知られていますが、実はよく昼寝や居眠りをしていたという説があります。もしそれが正しければ、結局、彼らは6時間程度は寝ていたということになります。
一方、アインシュタインは10時間以上眠っていたと言われています。
適切な睡眠時間
しかし、こうした情報から早急な結論を出すのは好ましくありません。ここでは、一般的には7時間前後の睡眠をとる人が多いですが、「あなたが翌日、眠気を感じずに、すっきり過ごせるだけ眠れば良い」というのが適切な答えであると思います。
睡眠時間の必要性は個人によって大きな差があるのです。そして個人が感じる「眠気」は睡眠不足のバロメーターの役割を果たしています。
健康な人であれば、眠気は脳が質的な、あるいは量的な不足を訴えていると思っていいでしょう。
適切な睡眠時間とは
しかも、睡眠の必要性にはかなりの柔軟性がある。どうしても今やらなければならない仕事があれば、人は眠りを犠牲にして働くでしょう。そして、そんな状態でもかなりの能力を発揮する事が可能です。つまり睡眠には融通が利くのです。
もちろん、こうした無理は後で埋め合わせする必要があります。
長く覚醒が続いたときほど脳内で負荷は増えていきます。その為、次の睡眠は普段よりも深く長くなるのが通常です。これを睡眠の恒常性と言います。こうした機構を含めて「眠気を感じないだけ眠れば良い」というのが今回の答えとなります。