目次
ハルシオンとは
ハルシオンはベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤です。
ベンゾジアゼピン系の薬はGABA受容体という部位に作用して不安を和らげ眠くする作用があります。
薬名はトリアゾラム。
商品名がハルシオンです。
日本では1982年に承認され、昔から使われている睡眠導入剤です。
私も一時期飲んでいました。
ハルシオンの効き目と強さ
ハルシオンの効き目は早く、飲んでから30分ほどで効果が出始めます。
実験によると1.2時間でその効果は最大になります。
その効果の早さは最速、強めなため、なかなか寝つきにくい「入眠障害」の人によく効く薬です。
なので、必ず飲むのは睡眠前にしましょう。
服用後の活動や運転はとても危険です。
1日の終わりに「もう寝るだけだぞ」とベッドに入る直前に飲めばOKです。
それだけハルシオンの眠気は強いです。
ハルシオンが向いている人は?
上でも書いたように「寝つきが悪い」人に向いています。
効果が続く時間は3時間位と短いので、翌日に眠気が残ることがなく使いやすく、病院でもよく処方される睡眠薬です。
個人差はありますが、入眠障害に1番効果がある睡眠薬だと言われています。
妊娠中・授乳中の服用は可能?
妊娠中
妊娠中の服用はさけるようにされています。
ハルシオンを飲まないと眠れないなど、どうしても必要な場合は医師の判断で最小限の処方がされます。
授乳中
授乳中の場合は、薬の濃度が1番高くなる服薬後30分〜1時間は授乳しないように気をつけましょう。
服用後6時間授乳をさければ薬の影響を心配する必要はないとされています。
まずはかかりつけの病院で相談しましょう。
ハルシオンの副作用でもうろう状態に
ハルシオンは即効性に優れているので、脳がそれに付いていけずにもうろう状態になることがあります。
もうろう状態とは、脳は眠っていても体が起きている状態で、本人は記憶がないのに話したり動いている「夢遊病」のような状態です。
また、一過性健忘も起こることがあります。
これは薬を飲んだ以降の記憶がない状態で、もうろう状態と似ています。
その他にめまい、ふらつき、眠気が残るなどの副作用もあります。
副作用はアルコールと一緒に飲むと強く出やすいので、お酒と一緒に飲むのはやめましょう。
ハルシオンの副作用一覧
翌朝の眠気 |
ふらつき |
倦怠感 |
脱力感 |
一過性前向性健忘 |
もうろう状態 |
ハルシオンの服用のデメリットは依存性
効きが良い薬なので、依存性が高いところがデメリットです。
依存性が高いということは、「入眠がハルシオン頼りになってしまう」ということです。
精神的に依存してしまうとハルシオンなしでは眠れない体質になってしまいます。
実際に私もハルシオンでの寝つきの良さに頼ってしまって、なかなかやめられませんでした。
飲めばすっと気持ちよく眠ってしまいますからね。
なので、だらだらと飲み続けないで、少しずつ自然な眠りに入れるように医師と相談しながら減薬していくことが大事です。
ハルシオンが関係した事件
ハルシオンの即効性を利用して悪用されることが一時期多く、イギリスなど発売を禁止している国もあります。
また、インターネットで不正転売されていた事件もあります。
薬は必ず病院で処方された物を服用してください。
水に溶かしたり砕いて粉にしたりできるの?
これは私も実験してみましたが、水にさっと溶けます。
炭酸水に入れるとすぐシュワシュワと溶けていきます。
次に砕いて粉にする方法。
これは難しかったです。
すりこぎでゴリゴリしてみましたが、硬くて小さいカケラがたくさんできてしまい、細かい粉末にするのは難しいです。
また、ハルシオンは中が真っ青に色付けされた薬です。
なので、何かに混ぜる場合は青く変色してしまいます。
飲み物や食べ物に混ぜられたらすぐ分かるようになっています。
ちゃんと悪用されないように工夫されているんですね。
絶対に悪用してはダメですよ!
青く溶ける様子
これは睡眠導入剤です。今までは透明でしたが薬剤師さんの説明によると犯罪に使われる事があり青色になるようにしたとの事。お酒などの席でブルーもしくは紫色などの飲み物を勧められたら注意した方がいいかもしれません。自分で頼んだものは大丈夫かと思いますが。 pic.twitter.com/rudcIaoVK9
— 茶福豆 (@mamemame6201) 2018年5月21日
まとめ
このように即効性に優れた睡眠薬ハルシオンですが、服用する際には副作用と依存性に気をつける必要があります。
「すぐ眠れる便利な薬」ではなく、「入眠を手助けてくれる薬」として活用しましょう。
眠れるようになったら、少しずつ薬なしで眠れるように減薬していくのがベストです。
毎日の生活リズムを整える
毎日の生活習慣を整えることで睡眠のリズムはついてきます。
自然なリズムで睡眠に入れるようにしていき薬の量を減らしていけるといいですね。
リラックス効果のあるサプリでサポートする
入眠障害の大きな原因は「睡眠前に脳と体がリラックスできていない」ことです。
そこでリラックス効果のあるサプリメントとの併用で無理なく睡眠薬の量を減らしていくのがおすすめな方法です。
サプリなら副作用や依存性の心配がないので、飲み続けても問題はありません。
リラックス効果の高い「ギャバ」が配合されたサプリを併用することで、少しずつ睡眠薬の量を減らしていくことができます。