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レンドルミン(レンデム)はメジャーな睡眠薬
レンドルミンは内科・心療内科・精神科でよく処方されるメジャーな睡眠薬です。
主に不眠症など入眠障害の治療に用いられます。
睡眠薬ではありますが、抗不安作用があるため、うつ病を伴った睡眠障害にも処方されます。
効果は短時間型で、朝目覚めるときに比較的身体に残りにくいことが特徴です。
また、筋肉の動きを弱める筋弛緩作用が少ないため高齢者にも服用しやすい薬です。
(高齢者にこの作用が現れると転倒しやすく危険)
広く使われているお薬ですが、副作用や注意点もありますのでしっかりと理解して服用するようにしましょう。
レンドルミンのジェネリック薬品
ジェネリック(後発品)は「一般名+社名」となっています。
レンドルミンの場合は、一般名はブロチゾラム錠です。
ジェネリックとは薬価がかなり違います。
効果は同じなので、ジェネリック品を処方してもらうとお財布に優しいです。
薬品名 | ジェネリック | 薬価 | メーカー |
レンドルミン錠0.25mg | -(先発品) | 26.4円 | ベーリンガー |
ブロチゾラム錠0.25mgサワイ(旧名・レンデム) | ◯ | 9.9円 | メディサ |
ブロチゾラム錠0.25mgアメル(旧名・ロンフルマン) | ◯ | 8.5円 | 共和 |
ブロチゾラム錠0.25mgトーワ | ◯ | 8.5円 | 東和 |
ブロチゾラム錠0.25mg日新 | ◯ | 8.5円 | 日新 |
レンドルミンの効き目と強さ。向いている人は?
レンドルミンの効果は短時間導入型(上の図の青い線)と言われるもので、即効性があり効果時間は短めです。
そのため、すぐに寝入りたい人、目覚めの時にシャキッと起きたい、日中に眠気が残るのが嫌という人におすすめです。
安全性の高い薬ですが、効果がいまいち感じられない、あるいはもっと短時間の効果だけで良いという人には「超短期型」の睡眠薬が良いでしょう。
レンドルミンは依存性が少ない薬ですが、離脱症状に注意
先述のようにレンドルミンは安全な代わりに効き目がやや控えめなため、大量に飲んでしまう人がいます。
そういった場合、薬なしでは眠れない精神的な依存が起こる割合が高くなります。
身体的な依存性は高くありませんが、大量に飲んでいる人が急に服用をやめた場合は注意が必要です。
離脱症状のけいれん、不安、ふるえなどが出ることがあるからです。
どうしても大量に飲んでしまう人は、薬を急にはやめず医師の指示に従って少しずつ減薬していくことが大切です。
レンドルミンはアルコールと一緒に服用すると副作用が出やすい
レンドルミンの副作用は、めまいや発疹、ふらつきや発熱、頭痛、悪夢、日中の眠気などが現れることがあります。
この副作用はアルコールと併用すると薬効と同時に強くなる特性があります。
アルコールを一緒に飲むことで強くなってしまうため、レンドルミンの服用中には禁酒を心がけましょう。
レンドルミンは効果が穏やかで体への負担の少ないお薬ではありますが、異常を感じたらすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。
妊娠中・授乳中の場合の注意
妊婦、または妊娠している可能性のある方は控えた方がいい薬です。
というのも、妊娠中にレンドルミンを含む「ベンゾジアゼピン系薬剤」を飲んだ方で、奇形などの障害児を出産した例が多いからです。
また、授乳中の方も控えた方が良いとされています。
レンドルミンを服用中で妊娠された方はすぐにかかりつけの病院で医師に相談してください。
妊婦さんと睡眠薬の関係性についてはこちらの記事「妊婦も睡眠薬って飲めるの?気になる赤ちゃんへの影響。妊娠中の不眠対策。」をご覧ください。
レンドルミンを減薬する方法
これは心療内科の先生に私が直接教えてもらった方法なのですが、今飲んでいる薬を半分にしてみて、
それで大丈夫ならまたその半分、といった具合に少しずつ量を減らすのが1番ベストです。
急にやめると離脱症状が出る心配があるからです。
それでも不安がある場合は、睡眠サプリとの併用をおすすめします。
薬を減らした分をサプリで補っていくと不安感も出ません。
サプリなら副作用や依存性がないので、飲み続けても問題はありません。