成長ホルモンは身体の組織の修復に関係するホルモンです。
睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が悪くなって肌荒れの原因になるという説は本当なのでしょうか?
午後10時はお肌のゴールデンタイム?
午後10時〜12時の間に眠らないと、女性の肌に影響する、この時間帯はお肌のゴールデンタイムだなどと言われています。
大人では男性は眠ることで成長ホルモンの分泌が高まりますが、女性は夜10時頃になると眠らなくても自然に分泌が高まってきます。
また、どのような時間帯であっても深く眠ると成長ホルモンは多く分泌されます。
なので、午後10時には眠らないと成長ホルモンが低下し肌のためによくないという説は考えにくいのです。
確かに生活が乱れて体調が悪い時には肌が荒れますね。
疲れていたり、風邪気味だったり、睡眠不足だったりと体調不良の場合は肌が荒れやすい傾向にあります。
ただし、健康な大人なら、睡眠時間帯のちょっとした変化が成長ホルモンの分泌に影響を与え、肌が荒れるというのはまずないでしょう。
気をつけなければいけないのは、血液中の糖分や脂肪
血液中の糖分や脂肪が高いと成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。
著しい肥満や夜遅い時間帯の飲食のほうが睡眠以上に成長ホルモンの分泌に影響します。
お肌のために成長ホルモンが分泌されるという話は短絡的ですが、育ち盛りの子どもにとって夜食は良くないと言えますね。
さらに、そもそも、成長期の終わった大人で成長ホルモンが多く分泌されたからといって、何か健康に良いことがあるわけではありません。
成長ホルモンが分泌されるからといって、若返る、よく眠れる、といった効果があるわけではないのです。
まとめ
睡眠不足がそのままイコール肌荒れにつながるということはありません。
ただし、睡眠不足による体調不良で肌が荒れるということは考えられます。
生活習慣に気をつけて質の良い睡眠をとることが大事です。