チロシンとは
チロシンは非必須アミノ酸のひとつで、必須アミノ酸のフェニルアラニンを原料にして体内で合成されます。
合成されればドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなど神経伝達物質の代謝を促進します。
その持続時間は摂取後4時間くらいあるといわれています。
また甲状腺ホルモンやメラニン色素の材料にもなります。
脳内の神経伝達物質が不足すると物事への関心や意欲が薄れて集中力が低下しうつ状態になることもあります。
チロシンを補給することでドーパミンなどの神経伝達物質の濃度を上げて、うつ状態を改善したり集中力を高めたり神経の疲れを緩和したりする効果があります。
チロシンが睡眠の邪魔になる?
チロシンは睡眠のために必要なアミノ酸トリプトファンの邪魔をすることもあります。
トリプトファンは精神安定になる「セロトニン」という物質を経て、体内で「メラトニン」という睡眠を促すホルモンになります。
ところが脳を刺激し物事への関心を高めたりするチロシンがあると、メラトニンの効果が薄れて睡眠に入りづらくなることがあるのです。
チロシンが含まれる食品
チロシンが多く含まれている食品はベーコンやハム、チーズです。
これらの食品にはトリプトファンも含まれています。
炭水化物と一緒にとれば大丈夫!
トリプトファンよりもチロシンが多く脳内に吸収されれば、脳が覚醒されて入眠しにくくなるのですが、これらの食品を炭水化物と一緒に摂取することで、トリプトファンが脳内に吸収されやすくなります。
炭水化物を摂取するとそれを分解するためにインスリンが出てくるのですが、インスリンがチロシンを脳内に入れず筋肉の方に送りこんでくれるという効果を果たしてくれます。
チロシンを含む食材を単体で摂るときには、トリプトファンよりも優勢になって脳内に吸収されてしまう可能性があり、眠れなくなることもありますが、チーズなどの食材をパンなどの炭水化物と一緒に摂取することでそれを防ぐことができます。
ただし、夜寝る前にチーズをおつまみにアルコールを飲むという場合は単体で摂取することになるので、注意が必要になります。
就寝前にチーズ+お酒という組み合わせは睡眠によくないので気をつけましょう!
そういう時はサプリで摂取すると効率が良いですよ。
ぜひお試しください。